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人魚洞文庫データベース

人魚洞こと川崎巨泉の描いた郷土玩具の本が最近も出たがデータベースとしてその絵を見れるとしたら確認しなくては

以前におばけの郷土玩具の同人誌を作ろうとして(現在進行中ですが)このデータベースを見ていたんですが
数年見ないうちにURLが変わったのか昔のブックマークで見れない中
調べようとしていた矢先にTwitterで情報をいただいた。

http://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/ningyodou-index.html

カテゴリで鬼や河童などスタンダードなものは調べられます。
川崎巨泉が凄いのは絵が物凄く上手いことと同じ種類で違う形のものを多く描いてくれていること
資料としては当時の作り手のデザイン(現在とのちょっとした変化)を楽しめることと廃絶した玩具を知れることは特に価値がある
また、おばけに関わらず自分の出身地や住んでいる土地の郷土玩具を見るのも楽しい。


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theme : 妖怪&日本の民俗
genre :

おばけの郷土玩具

細かく調べてまとめ直しますが
一先ず覚書

北海道:コロポックル
岩手:赤河童・座敷童子・雪女等(附馬牛人形)
福島:べろ長
栃木:九尾の狐(きびがら細工等)・百目鬼
埼玉:船渡張子一本傘
東京:河童(今戸焼等)
静岡:どんどろ
三重:四日市の大入道
奈良:一本足たたら
京都:白蔵主(伏見人形)
岡山:スイトン
鳥取:猩猩・因幡五狐
高知:シバテン(張子等)
愛媛:ブーヤレ
熊本:おばけの金太

妖怪と郷土玩具に関しては
『怪』の香川雅信さんの連載「妖怪いやげもの名鑑」
『妖怪文藝 巻之参〜魑魅魍魎列島』の天野行雄さんの「妖怪郷土玩具絵巻」
『別冊太陽 日本の妖怪』等が参考になるが
おばけの郷土玩具に焦点を当てた本は未だ見当たらない。

theme : 妖怪&日本の民俗
genre :

【妖怪民芸】いろいろ

幾つか今までのカテゴリに当てはまらなかったり
漏れてしまったものを紹介させていただきます

先ずは鳥取 柳屋の猩々の面
柳屋は狐のときにチラっと紹介しております

私は新宿大江戸線若松河田駅近くの民芸品屋 備後屋で入手しました
現地で入手が一番ですが都内でも入手可能です

110222_2245~01

大分県別府の木でこ
朝鮮出兵の際に大友氏が験を担ぐ為に造らせたもので
大友人形とも呼ばれる
木でこは基本形はあるものの大小長短様々なものがある

今回は骨董市で入手
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同じく大分県
妖怪で町興しをされている臼杵の張子
最近のものです

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小豆洗いですがこれは中に小豆が入っていて
小豆の音が楽しめるモノです

他にもたくさん種類があって楽しめます
いただきもの


最後にまた道方モノ
なんじゃもんじゃです

あめふらしと書いてあります

110222_2247~01

こちらもいただきもの

毎度のことながら是非現地や民芸品屋、骨董市などで入手していただきたい

theme : 日本文化
genre : 学問・文化・芸術

【妖怪民芸】道方作品の影響

二代目 道方令と言う山梨県の郷土玩具作家がいた。

水木しげるの呼子のデザインに影響を与えた作家である。
みちかた工房は山梨だったが全国にかなり展開していた玩具で
千葉県の香取神宮や秋田県田沢湖のお土産物屋でつい最近発見されている

箱にはやまびことあり
やまびこの伝承を山陰地方の呼子と言う名前で
プレゼンをした水木先生のセレクトの仕方も素晴らしいが
特筆すべきは道方氏のセンスである

道方作品の特徴はギョロっとした目と全体的なデザインと言えるが
水木デザイン以外にも他の郷土玩具にも影響を与えると思われるものが幾つかある

こちらが水木しげるの呼子に影響を与えた
二代目 道方令のやまびこ
やまびこには大きいもの(体つき)
中ぐらいのもの(体つき・鈴つき)
小さいもの(体つき・鈴つき)

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中ぐらいの鈴つき
鈴は土鈴、小さいバージョンは金属の鈴になっています
両方とも骨董市で発見

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中ぐらいの体つき
こちらは秋田県の田沢湖の御土産屋にあったものを
お土産でいただきました

以下二つは頭巾? の部分を中心に全体的なデザインが似ているもの

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長野のものらしくみちかた工房? と記載があったので
面白いので入手したもの
亜種の中では出来が良いが道方作品はもう少し手のぬくもりを感じる
道方作品だったら恥ずかしいですけど^^;

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もう一つは民芸まよけ鬼太郎というもの
顔の部分は木でシルエットは近いが
こちらはかなり最近の手作り感がない

共通するのは頭巾と正一位とかかれていて
魔除けのものである(やまびこは交通安全)

毎度のことながらこう言った物が欲しい人が
手に入れるのは嬉しいので
是非全国のお土産屋さん、骨董市、骨董屋を
地元・旅先でチェックしてみていただきたい

theme : 工芸
genre : 学問・文化・芸術

【妖怪民芸】変化するモノ

連続になりますが今日も妖怪民芸です
今回は河童の時に紹介したかった
河童の木彫りから

この木彫りもいただきものなんですが
先日紹介させていただいた有名な木彫りの遠野河童を作られている方の
お弟子さんの作とのこと
技術が継承されていることはとても喜ばしいことです

大分前に浮世絵の摺り師の方にお話を伺ったのですが
弟子入りの希望はないわけではないのですが
技術は自分の作品を作るためのステップと捉える方も多く
後継者はなかなかできないそうです。

附馬牛人形も遠野に根付いて継承される方はいないそうで
自分がそうできるかというとやはり難しいのでとやかく言えませんが
なかなか深刻な問題です

民芸品好きとしては少なくとも
入手して当代の応援をしたいということぐらいしかできませんが

閑話休題

木彫りの河童ですが
このようにまとまった状態だと河童だとわかりづらいですが
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一つ一つが河童になってます
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一つはこんな表情
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とても貴重で素晴らしい仕事です

次は有名郷土玩具おばけの金太
熊本のモノです
金太という人物から作られた玩具で
赤は多分疱瘡除け→病除け・魔除けだと思うのですが
からくりと色からお化けになったのだろうか
おどけ金太からの名前の変化か実際にお話を伺いたい

赤い顔で紐を引っ張ると
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目が返り舌が出る
良いからくりですが結構怖い><
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最後に紹介させていただくのは
故・二代目道方令作 ひよりんぼう
道方さんは有名な水木デザインの呼子の元になった
やまびこを作られた方
山梨の郷土玩具作家でしたが当時全国に展開をされていたらしく
水木さんも確か鳥取でやまびこは入手しているかと
このひよりんぼうも香取神宮の鳥居に一番近いお土産物屋さんで入手したもの
その時はやまびこもまだあって妖怪好きの人たちの旅行だったので
やまびこはなくなってしまいましたが
全国の郷土玩具を集めて販売していたお店のようです

現地で手に入れるのが郷土玩具の醍醐味の一つでもありますが
収集・販売されたモノを探す楽しさもあります

ひよりんぼうは
正面は晴れの顔
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裏は曇り顔
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変化があるモノもまた面白い

theme : 工芸
genre : 学問・文化・芸術

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式水下流

Author:式水下流
妖怪の造形をやっております。
妖怪展示・イベント情報を収集しております。
ブログでは
妖怪本・妖怪展示・妖怪行事の紹介やレポートが中心

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