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入門書的

妖怪最近好きになったんですけど
どんな本を読むと良いですかとたまに聞かれる
似たような事は何度かツイートしたり、ブログに書いたりしているけど2014年も残り一ヶ月ちょっとなのでまとめ

■水木しげる『決定版日本妖怪大全』
この本は絵と解説がもっとも充実していると言っても過言ではないので是非読んでおきたい。
水木しげるの解説は民俗学的観点の伝承と言う意味では創作を元にしたものも数多くあるがそれがたとえ本来的なその妖怪を捉えたモノでなかったとしても娯楽としてこれ程の妖怪情報が絵入りで楽しませられる本は存在しない。
妖怪をまずは楽しみたいと言う人。形と話を数多く知りたいという人にお勧め。

■鳥山石燕『鳥山石燕画図百鬼夜行全画集』
鳥山石燕は何度も名前をあげてきているが1990年代までは本当に結構な額を使うか色々な本から断片的に見るか図書館かと言う中々うちに置いておけるようなものではなかったけどこの文庫版のおかげで気軽に手に取れるようになったのはとても嬉しい。
水木しげるも石燕準拠の妖怪を数多く描いているので日本妖怪大全と並行して見ると相互的により楽しめる。

■村上健司・天野行雄・宇田川新聞『怪しくゆかいな妖怪穴』
毎日小学生新聞に掲載されている週一の妖怪のコラムを一冊にまとめたもの。分かりやすい言い回しで書かれてはいるが、その内容はかなり本格的。
しかも妖怪のセレクトも有名なものからかなり通好みの水木しげるが図版化していないものまで多く含まれる。
子供から大人まで妖怪を深く知るきっかけになりそうな一冊。

■村上健司『妖怪事典』
現行で出版されている妖怪事典としてはおそらく最高峰。今後これを越える妖怪事典は執筆・刊行できる人はおそらく出てこないと思う。妖怪の本がこれ程充実してくると今まで研究とか執筆を目的でもないのにただ好きだからと言う理由で自力で調べていたのが調べなくても丁寧に紹介されているのでこれだけで足りてしまう。

■村上健司『妖怪ウォーカー』
村上健司本が続くが系統を分けて広く妖怪を知るためにと言う本をあげていくと自然とこうなってくる。
妖怪ウォーカーは絶版にはなっているが古書では入手しやすく全国の妖怪由来のスポットを系統分けして紹介してくれるので旅行のおともに、自分の住んでいるところの近くにあるところを調べたりと色々と遊べる要素が大きい。


これらの本を読んでいくと参考文献が紹介されているので深く知りたい人はその辺も抑えて行くと立派に足を踏み外せますよ



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